食品のオピオイドペプチド(麻薬楊物質)が血中に流れ込む条件として以前に
「②オピオイドペプチドが自閉症、精神疾患の原因となる条件」でお話ししたように、
●血液中にオピオイドペプチドを注射する。でもふつうそんなことはしませんし、やっても医者がすることです。
●何らかの原因で腸がオピオイドペプチドを血中に通してしまうような
異常な構造をしている。これについてグルテンカゼインダイエットの先駆者達は「
漏れやすい腸」という表現をしており、肝心かなめの腸に関してはブラックボックス的な扱いをしています。
●腸壁に微細な傷がある。微細な傷口から極微粒子のオピオイドペプチドが血液中に流入します。
というルートが考えられます。
先天的な腸の障害という場合を除くと多くのケースに当てはまるのは
腸壁に微細な傷があるということになります。グルテンカゼインが原因となる自閉症、精神疾患、アレルギーの持ち主の多くは腸壁に何らかの理由で傷があると考えられます。
<参考>自閉症と消化器
http://tomorrowkids-service.com/autism/autism_shoukaki.html
では腸壁の傷の原因はどのようなものが考えられるのでしょうか。
①牛乳説
牛乳のαカゼインはそれ自体が腸壁に傷をつけるとも言われています。カゼインが孔を開けてルテンのオピオイドペプチドもそこから浸入してしまいます。ゆえに牛乳が主犯格なのだという説。
参考:「
牛乳蛋白のカゼインが腸の透過性を増す」(
給食で牛乳を強制するのをやめよう)
②ストレス
③化学物質や刺激の強い唐辛子などの食品を大量に継続的に摂取すること
④アレルギー食品を継続摂取することで腸内で起こったアレルギー反応による腸壁の傷が修復される間もなく次々にアレルギー食品が摂取されることで傷が慢性化するため
⑤腸内の細菌バランスの乱れ説
人間は本来、生まれてすぐの腸内は乳酸菌のみで満たされているが成長とともに他の菌が増え、大人の腸内では
約100種類以上もの細菌が共存しています。
・乳児期に腸内でカンジダ菌という酵母菌の仲間が幅をきかせ乳酸菌より優勢になると傷ができる
・大人でも酵母が乳酸菌よりも幅を利かすと傷をつける
つまり腸内は乳酸菌優位であることが心身の健康を保つことになり、酵母菌や他の菌が乳酸菌を駆逐し始めると心身の健康も悪化するという説。
<参考>
・ショー博士のインタビュー
http://tomorrowkids-service.com/autism/shaw_interview.html(酵母菌でCtrl+F検索してみてください)
・カンジダについて
http://www.ambrosia-kk.com/candida/01.html
・腸内細菌とアレルギー
http://homepage2.nifty.com/smark/tyosaikn.htm
というように腸壁に傷をつける原因は様々ですが、現代の生活というものは腸にとっては苛酷な環境であるということは言えると思います。