年末年始は何かとピッツァに出会う機会が多いものです。クリスマス、集まり、飲み会、忘年会新年会。しかもそれらを狙ってTVCMも連日連夜放送されています。
たぶん多くの人の内にピザ欲というものが渦巻いていると思うのですが、一般人ならストレートにピザを食べるという形で欲望を実現すればよいのですが、アレルギー持ちの方や小麦牛乳断食修行者としてはヤリ場のない欲望を抱えるばかりなのです。
煩悩は抱えているだけでは心の重しとなります。私はなんとかして小麦牛乳不使用のピザを作れないものかと考えているのですが、とりあえずとろけるチーズの再現にはこぎつけました。
ピザの魅力の構成要素の大部分を閉め、必須要素がとろけるチーズです。他のソース、具材はそれぞれが力を合わせてピザの美味しさを奏でますが、その反面それぞれの具材やソースは代替がきき、無くても代わりはいくらでもいるという社会の歯車的存在です。しかしチーズだけは外せない、ピザのスペシャリストなのです。まずはピザ作りにおける本丸から攻めたのでした。
作り方は簡単です。
まず、とろけるチーズの「とろける」の部分をモチ粉と豆乳で作ってゆきます。小鍋に豆乳とモチ粉と塩を入れ加熱しない状態でよく溶きます。ダマが消えたら弱火で煮詰めるように練り上げてゆきます。もったりしてきたら何度か豆乳を少しずつ足し入れてコクと濃厚さを作ってゆきます。
次にとろけるチーズの「オイリー」を加えます。鍋の中の豆乳モチにサラダ油を練りこんでゆきます。最初は分離してしまいますが一生懸命まぜると一体化します。
さらに、「猛々しさ」、「動物性たん白感」「コッテリ濃厚」を出すためと着色のために卵黄を加えてよく混ぜ合わせます。やはり卵なしだと「植物性」「ヘルシー」という味になります。
これで完成ですが、とろけるチーズの「酸味」を再現したい場合はお酢を極少量加えます。しかし本物のとろけるチーズは加熱状態では酸味はなく、お酢を加えた再現版は「いかにも再現メニュー」という味になるのであまりおすすめしません。
↓とろ~りとろけます。
↑油の染み出し具合がとろけるチーズそのものです。
味はというと豆乳風味ですが
豆乳ホイップよりは本物に近いと思います。とろけるチーズの味の要素は歯ざわり、舌触り、塩味と油脂感であり、それらはよく再現できていると思います。
米粉は温めるとやわらかくなるので少し冷ましたほうがとろけるチーズの歯ごたえが出ます。
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