前回の
①麻薬様物質オピオイドペプチドでは、小麦牛乳に含まれるグルテンカゼインが消化の過程で麻薬様物質(オピオイドペプチド)に変化し、条件次第で血中に流れ込み脳に達して悪影響をもたらす、というお話しをしました。
続きまして今回はその血中に流れ込んでしまう条件についてお話したいと思います。
小麦牛乳=グルテンカゼイン=オピオイドペプチドが血中に流れ込む条件として考えられるのは以下のようなパターンがあります。
●血液中にオピオイドペプチドを注射する。でもふつうそんなことはしませんし、やっても医者がすることです。
●何らかの原因で腸がオピオイドペプチドを血中に通してしまうような
異常な構造をしている。これについてグルテンカゼインダイエットの先駆者達は「
漏れやすい腸」という表現をしており、肝心かなめの腸に関してはブラックボックス的な扱いをしています。
●腸壁に微細な傷がある。微細な傷口から極微粒子のオピオイドペプチドが血液中に流入します。
「
漏れやすい腸」というのは
セリアック病の原因と一部通じるものがあるかもしれませんが、先天後天かは不明ですが何らかの原因で腸に異常が生じることで通常透過しないオピオイドペプチドを血中に透過してしまうことが考えられています。
「
腸壁の微細な傷」というのは腸内細菌バランスの乱れ、過剰なアレルギー反応の結果、刺激物の摂取、化学物質の摂取、ストレスなどが挙げられます。一時的に生じた傷であれば塞がってしまえば影響はなくなるので長期継続的にそれらが生じていると脳に問題が生じる可能性がでてきます。
また、腸の傷から浸入するのはオピオイドペプチドだけでなく各種アレルギー物質も浸入することからアレルギーの原因を腸に見る説もあります。
小麦牛乳断食=グルテンカゼインダイエットの根拠は、日常の食生活を通じて摂取されるグルテンカゼインが消化の過程でオピオイドペプチド(麻薬様物質)となり、それが腸の異常、傷により血液中に侵入し脳に達し悪影響するというものです。
グルテンカゼインダイエットとは「腸壁に異常がある人」が予め麻薬様物質を含む食品を避けることで麻薬様物質(オピオイドペプチド)の毒を避けようというものです。そうすることで脳への麻薬様物質の供給が断たれ本来の健全な脳に戻るというものです。
小麦牛乳断食=グルテンカゼインダイエットの期間は3ヶ月、6ヶ月と言われています。
この療法の第一人者のポール・シャトック博士は「3ヵ月までに全ての指標が有意に改善した」と言っているそうなのでまず
3ヶ月の節目。※<引用>給食で牛乳を強制するのをやめよう
http://www7a.biglobe.ne.jp/~u171nt/#d15
また「遅延型フードアレルギー」という観点から見ると、「遅延型アレルギーになってしまうと、
6ヶ月間アレルゲンを抜く必要があり・・・・」という説もあります。※<引用>遅延型フードアレルギーに関する上符正志氏のインタビュー記事
http://aging-beaute.com/health/content02/02.html
ということで、
最低3ヶ月、
完全な効果を見るにはは6ヶ月間にわたり小麦牛乳断食をする必要があります。
また、傷さえなければオピオイドペプチドやアレルギー物質は血中に流れ込むことなくスルーされることになるのでグルテンカゼインダイエットに加え、腸の健全性を取り戻すことは根治に近づけるということでもあります。
ともかく、精神心理的に不調や問題ががある人は便の通じを観察し、腸の状態が悪ければ改善してゆくことをおすすめします。
簡単にできるので、ものは試しにと実行してみると意外な変化を体験できるかもしれません。
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