以前にお話しした私が小麦牛乳断食をはじめた経緯につづき、グルテン・カゼインが自閉症スペクトラム、統合失調症、うつ病など各種精神疾患、脳障害の原因と考える説について。
グルテンもカゼインもたんぱく質の一種で体作りに欠かせないとされる栄養素です。グルテンは貴重な植物性たん白であり、カゼインも即効性のある動物性たん白でプロテインに使用されていたりします。
しかし、どうもこの2つが未消化のまま血中に入り込み脳まで到達すると麻薬様物質として働くというのです。
↓引用
自閉症児の尿にカソモルフィンやグリアドモルフィンといった多くの異常ペプチドが含まれ....(省略)。これは、グルテンとカゼインというタンパク質で自閉症児の胃腸内で、通常の人間が消化するようなしかるべき形で分解されないものです。
ペ プチドは血液循環系の中に入り込んでしまい脳に到達して脳内の受容体=レセプター(receptors)と結合する。グリアドモルフィン、カソモルフィ ンという物質になりこれらのペプチドはモルヒネ(morphine)と同様の性質を有し、オピエト(opioid)のような作用をする。オピエトは、アヘ ン剤・鎮痛剤・麻酔剤を指す。
もともと人間の脳にはオピオイドが結合する受容体(レセプター)が複数あり、結合した結果として痛みを和らげたり喜びを促したりする現象がもたらされるし、中毒症状も現れます。
http://tomorrowkids-service.com/autism/autism_cho.html
↓引用
麻薬様物質は,牛乳のカゼインや小麦のグルテンという蛋白が,未消化のまま血中に入ることによってつくられる38).特 にカゼインからは,蛋白分解酵素のはたらきを抑える多くの物質ができるので31) 32),これらの蛋白が未消化のまま血中に入りやすくなると思われる.実際にカゼインが存在すると,IGF(インスリン様成長因子)などの大きな分子が未 消化のまま吸収されることが示されており34) 35) 36),これによっていろいろなアレルギーも起こり得ると考えられる.
http://www7a.biglobe.ne.jp/~u171nt/#d12
でもなぜ小麦牛乳を食べても平気なひととダメな人がいるのか?
小麦牛乳を食べて自閉や精神疾患になってしまう人には以下のような条件があるようです。
●小麦牛乳の麻薬様物質(オピオイドペプチド)を消化できない体質である
●腸壁に微細な傷がある人。ここから麻薬様物質(オピオイドペプチド)が血中に入り込み脳に到達してしまう
●腸内で酵母菌(イースト菌)やカンジダが優勢な人。腸内環境が悪化し腸壁に傷をつけてしまう
腸に問題がなければ麻薬様物質(オピオイドペプチド)が脳に到達しないわけなので、多くの健康な腸の持ち主の方は小麦牛乳を食べても問題ないということです。
↓引用
酵母菌やカンジダなどの真菌は腸内環境を悪化させ、腸壁を損傷する原因となります。そして損傷した腸壁から、ペプチドなど大きな分子である未消化物が血液中へ吸収されていきます。これが食物アレルギーを誘発する原因となり、また脳内に到達しオピオイド受容体と結びつくと脳の興奮を引き起こす原因になると考えられています。
麦や乳製品から生じるペプチドは共に分子量が約500以下と小さく、腸管から血中へと移行し、脳内に到達すると考えられています。これらのペプチドは分子構造がヘロインやモルヒネと類似し、脳の鎮静受容体と反応します。結果GABAの働きを抑制し、ドーパミンの分泌を促す他、側頭葉のような、言語や聴覚の機能をつかさどる部分に反応することが知られています。
http://mariyaclinic.com/contents/di/di_test.htm
アレルギー症状自体にも緊張、不安、うつなど精神心理的なものがありますが、牛乳のカゼインはそのアレルギーの原因にすらなる可能性があるというのです。これは摂取しないにこしたこことはありません。
牛乳を辞める弊害としてまず思いつくのがカルシウム不足ですが、牛乳のカルシウム吸収率はそれほど高くないと言う話しも。
↓野菜、小魚、牛乳の吸収率のグラフがあります
http://homepage2.nifty.com/smark/CaMFVegi.htm
食べ物はグルテンカゼイン=小麦牛乳に以外に豊富にあります。
小麦牛乳はまるで一般常識的に食べて当前、食べなきゃおかしいというくらいに当たり前のの食品ですが、小麦牛乳断食を奇異な行為とするか、快適な気分を求めて断食するかで得られる結果は大きく違うのではないでしょうか。
PR