人間の腸内は赤ん坊の頃は乳酸菌のみで満たされており、成長するにつれ他の細菌が共生しはじめます。大人では
約100種類以上もの細菌が共存しているといわれています。
大腸菌などの悪玉菌が大勢を占めれば病気になり、病原性大腸菌0157も少数派なら問題ないそうですが
乳酸菌などの善玉菌が劣勢になると幅を利かせ、さらに進むと命に関わってくるそうです。
不健康な腸内バランスとは乳酸菌が劣勢になると同時にカンジダ菌や酵母菌が優位に傾いている状態があげられます。
アレルギーの原因のひとつに、乳児期に乳酸菌よりもカンジダ菌が幅を利かせることで腸内に傷がつき、カンジダ菌ではない酵母菌に対しても交差的にアレルギーを引き起こすというものがあります。
健康な腸内は基本的に善玉菌が優位になっており、一般的に酵母菌は善玉菌と言われ健康食品に使われたり酒粕や発酵食品に入っていたりします。しかし腸内のパワーバランスが酵母菌が大勢を占めてくるとカンジダアレルギーの人だけでなく、腸壁を傷つけ始めるそうです。
そもそもなぜ酵母菌が優勢、乳酸菌が劣勢になるのでしょうか?
酵母菌の増殖の原因は酵母食品の摂取や抗生物質の使用などがあります。抗生物質は乳酸菌などの善玉菌を含む腸内細菌のほとんどを死滅させますが酵母菌は死なないというのです。そのため抗生物質の使用により酵母菌が優位になってしまい増殖することがあるそうです。
<引用>
酵母菌増殖の主な2つの原因は、広域抗生物質の使用と、高い砂糖および炭水化物を含むアメリカの食事 (図3)であります。これらの抗生物質は、消化器系のほとんどの正常なバクテリア(細菌)を死滅させますが、酵母菌のような有機酸は死滅させません(8ー15)。
http://www.greatplainslaboratory.com/japanese/fibromyalgia2.html
これは私見ですが、酵母菌は糖だけで増殖活動できるのに対し、乳酸菌は糖の他にアミノ酸、ビタミン、ミネラルなど複雑な栄養を必要とするため、砂糖が過多でアミノ酸(たんぱく質)に乏しい食生活を続けていると腸内では酵母菌優勢に傾き乳酸菌が劣勢になると考えられます。
実際に、ドライイーストを砂糖水に解かしたものを数日放置しておくとちゃんと酒になります。しかし乳酸菌を同じように砂糖水で培養しようとしても上手くゆかず雑菌が優勢になり腐ってしまうのです。だから乳酸菌培養にはヨーグルトのような高アミノ酸、高ビタミン、高ミネラルな培地が必要となるのです。
強力わかもとを飲んでいた頃たパン作りをしていて酵母菌を過剰に摂取したり、酒粕を生で食べたりした後はやたらと甘いものを渇望していたのは、糖を餌に活動する酵母菌がお腹の中で砂糖を要求しているのだろうと直感していましたが、同様の記述が↓にありました。
<引用>
腸内の不自然に多いイースト(酵母菌)を育てようとしてあなたは糖及び炭水化物を渇望することになる。
http://aromahonjin.way-nifty.com/blog/2009/09/post-8246.html
つまり腸内バランスの改善とは、
・抗生物質を多用しないようにする
・酵母菌自体の摂取を減らす→酵母食品の摂取を減らす
・酵母菌の餌である砂糖や糖類の摂取を控える
・乳酸菌が豊富な
ヨーグルトや
乳酸菌飲料を大量摂取する
ということが考えられます。
そして乳酸菌は自分で作れば安価に大量摂取できます。作り方はこのサイトを参考にしていただければ嬉しいですし、ネットで探せば無料の情報がたくさんあります。
しかも設備はお風呂の残り湯など身の回りのものを使えばタダですしエコです。
大切なことは、健康はお金をかけなくとも身の回りにあるものやで手に入るということです。
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