ホットケーキ好きの私としては小麦牛乳断食修行者になるにあたり事前にホットケーキの食べ納めをしました。しかしその直後、TVという消費活動促進装置から垂れ流されてくるホットケーキの甘い電波が私の食欲中枢を刺激し、このやろぉ!とTVをぶち壊すことはせずに米粉でなんとかしようと思い立ちました。
ところが小麦粉に比べて米粉は3~5倍ほど割高なのです。小麦粉は安いときは1kgを100円で買えるのですが米粉の場合1kgが500円近くする。重い小麦アレルギーの人のご苦労がうかがえます。どうせならキロ買いしたいのですが250gで135円の上新粉を買ってきました。
米粉といえばモチモチ食感が一般的ですのでサックリと生地を作るホットケーキは可能なのかという疑問を抱きつつも米粉とベーキングパウダー、砂糖をふるいにかけながら良く混ぜ合わせます。
つづいて卵をまぜますが牛乳断食なので牛乳は入れることはできません。しかしガツンとコッテリとした食べ応えが欲しいためサラダ油を加えます。太るんじゃないか?というくらい入れると満足感が増します。そして泡立て器でよくかき混ぜます。
卵とサラダ油の液体の中に粉を投入します。粘りを出さないために一気に投入し、小麦のホットケーキ以上に手早くサックリ混ぜ合わせます。
ここまででボールの中のホットケーキ生地は小麦のそれと何ら変わりありません。しかし果たして膨らむのか。
フライパンを熱し、サラダ油を垂らし、ホットケーキの面積のぶん油をひろげます。油の上に生地を落とし、ま~るく広げます。果たしてふつふつと気泡は浮かんでくるのか。
ほどなくして普通にふつふつと気泡が浮かびひっくり返してね!と合図が。しかもある程度厚みがでている。
ひっくり返してやると我ながらきれいな焼き色はホットケーキの醍醐味です。片面を適当に焼いて今か今かと皿に移したホットケーキにナイフを入れるとちゃんと気泡が焼き固まった断面があらわになりました。
熱々を一口かじるとかる~い口当たり。小麦よりも軽い。そしてモチモチはしていない。これは小麦以上にふんわりかる~いホットケーキのようです。
これまで米粉というとモッチモチというイメージだったのですが大きく覆されました。
たしかに小麦のようなどっしりとした食べ応えはありませんが軽くてふんわりした食感はお菓子としては上等です。
でも粉代が高い。しょっちゅうは食べれないな。でもたまに食べるから美味しいんだよな。などと頭の中でブツブツ言いながら完食したのでした。
PS
食べきれずに残しておいたものを晩御飯の後のデザートに食べてみたところ、ふんわりかる~い食感と思わせておいて不意にもっちりとした食感に変化していました。
冷めると、うお!まさに米粉ホットケーキだ、というモチモチとしっかりとした食感になるというのは驚きでした。焼きたてはふんわりかる~く、冷めるともっちもちの食感に。一度に二度美味しいという発見に嬉しくなりました。
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