はやいもので小麦牛乳断食を開始してから11月で1年が経過しようとしています。
その間にとんかつ、フライなどのパン粉を使用した揚げ物を一切食べておりません。
TVのグルメ番組にはとんかつやフライがよく登場します。「サックサク」「ジューシー」「ハフハフ」などのコメントを連発することで視聴者の食欲を引き出そうと、TVのプロ達は良い仕事をしますが、私は1年近くも屈しませんでした。
これはある意味でTVと一定の距離を置くことを可能にしてくれた一助にもなったと思います。
3.11以降、TVや新聞の情報を避けるでもなく中立的な視点から傍観できる人が増えてきたように思います。
たべることが好きな私にとってグルメはマスメディアとのインターフェースだったのですが、彼らが宣伝する食品の大半を食べることができない小麦牛乳断食修行者にとってそれは無用の長物どころか悪魔の誘惑でしかなく、自ずとTV離れをさせてくれました。
とは言え、パン粉を使った揚げ物への渇望を溜め込んでいることに変わりはありません。
あぶら物を食べたくても食べられずにギラギラしている私のところへ、先日おばがやってきてノングルテンの米粉でできたパン粉をお土産にくれました。
小躍りする私はさっそくとんかつにしてみました。
ひさびさなのでお肉も脂身たっぷりのロースは必定。
使い方はふつうのパン粉と同じ。
ぶ厚いお肉を選んだので最初は弱火で火を通し、最後に火力を挙げてカラッと仕上げます。
とんかつと私との再開。
もう会えないと思ってた、
わたしのもとへ、
ありがとうとんかつ。
で、米粉パン粉の味はどうなの?
というかパン粉には味というか歯ごたえ、サクサクを求めるものだと思います。
その歯ごたえはというとやはりパン粉とは異なります。
パン粉の場合はやわらかなサクサク感。
一方米粉パン粉の場合は堅めのサクサク感、もしくはガリガリ感。クリスピーです。
ただその差異はわずかなもの。とんかつであることに変わりはありません。
最初は塩をで本来の味を楽しみ、終盤はソースでごはんをやっつけます。
感動です。