腸内細菌叢をリセット&再構築してみたい
私は以前から腸内細菌叢をいったんリセットし、再構築してみたいと思っていました。
人間の腸内細菌は、赤ん坊の頃は母親からもらった乳酸菌により強力に守られているのですが、成長するにつれて他の善玉悪玉の菌が入り込み、勢力図が目くるめく塗り替えられてゆくという、まるで人生のような小宇宙なのです。
そして小麦牛乳断食修行者にとって重要なのは、グルテンカゼインが悪影響してしまう理由に
漏れやすい腸という説があり、この漏れやすい腸になってしまう理由に
腸内細菌の乱れという説があります。
漏れやすい腸の原因としての腸内細菌の乱れには2つの理由が言われており、ひとつはいわゆる悪玉菌が優勢になる状態。もうひとつは酵母菌が増殖してしまう状態。があります。
そうなると腸壁に傷ができ、その孔から未消化のグルテンカゼインが血中に浸入、脳に達して麻薬のように作用したり、免疫システムが誤作動して自己免疫疾患のような状況になるのがアレルギーの機序という説もあります。
それじゃあ善玉菌を摂取して腸内環境を改善しようというのですが、腸内の細菌のキャパは限られているそうで、マンションのようなもので先住者がいると空き部屋がないので後から入り込むことはできにくいのです。
例えば、空き部屋ができた時に善玉菌を送り込むことを繰り返すことで腸内を善玉菌優勢にすることができます。ゆえにヨーグルトは長期的に習慣的に食べましょうというマーケティングはあながち嘘ではないのかもしれません。
もし空き部屋ができたときに悪玉菌を摂取した場合、悪玉優勢の一手を打たれることになります。次に空き部屋ができたときに腸内で自己増殖した悪玉菌が住み着いてしまうことを繰り返すことで徐々に悪玉菌が優勢の腸内となってしまいます。
そのため後から
乳酸菌飲料やら製剤、サプリを投入しても空き部屋がでて入れ替わるサイクルのあいだじゅう長期間にわたり飲み続ける必要があって気が遠くなり、実現可能性が感じられませんでした。
そこで抗菌薬という腸内細菌をいっきにリセットしてくれるものがあり、リセット後に善玉菌を集中的に摂取する方が効率的だと思っていたのですが、理由もなく抗菌薬は処方してもらえないので、あくまで願望として保留状態になっていました。
サルモネラ菌に感染してしまった
私は仕事がら毎月、検体検査をしています。これまでは何もなくって当然とばかりにパスしてきました。
ところが先月、サルモネラ菌が検出されてしまいました。
それはサルモネラの中でもネズミチフス菌というやつで、その名の通りネズミちゃんが宿主の菌。人に感染すると菌血症や食中毒を引き起こすという。
しかし私は至って元気。発熱、下痢もありません。
だから問題ないでしょう?と職場の上司を伺うと、いや問題あり、とのこと。
再検査で検出されなくなるまで当該業務からは外れてもらう、という。
じゃあわかりましたということで、病院へ行って
クラビットという抗菌薬をもらってきました。
これを飲むと色んな種類の菌が死んでしまうようです。
でもふと思いました。抗菌薬は腸内に大型爆弾を投下するようなもので、善玉悪玉みさかいなく殺戮し、腸内を不毛の地と化してしまうようなのです。
人間の腸内細菌というのは、赤ん坊の頃は母親からもらった乳酸菌でお腹の中がいっぱいなのだそうです。それが年を重ねるにつれて他の善玉悪玉の菌に染まってゆくのだそうです。なんだか人生そのもののようです。
母親からもらった乳酸菌もまだ腸内のどこかで細々と生きているのでしょう。肉体に両親の面影を見つけることができるように、腸内細菌にも親とのつながりを見つけることができるのです。
腸内細菌というのはそんな人生や大切な記憶のようなものと考えると、それを抗菌薬でイレイズしてしまうというのはセンチメンタルな気持ちにさせられてしまいます。
たしかに腸内細菌叢をリセットすることは私の願望でした。しかしそのように考えると私はリセットを中止すると思います。
でも今は業務上という強制力が働いているので飲みます。それはあたかも願望の不思議な力に後押しされているかのようにも感じられるのです。
抗菌薬服用2日目。
なんとうんこの臭いが薄い。
ウンコの多くの部分を腸内細菌やその死骸が占めていると言われるがゆえに臭いのであり、抗菌薬の作用で菌ちゃん達がいなくなってしまったのでしょう。寂しいばかりです。
そして何となく気持ち悪く、食欲もあまりない。そして寂しい。
酪酸菌の投入を開始
ならば善玉菌の補給を、ということでミヤリサンを買ってきました。でも抗菌薬を飲んでいるんだから摂取したそばから死んでしまうのでは?と思いきやです。
実は夜の寝入りばな、不意に心の中に「
ミヤリサン」というフレーズがしつこくこびり付いてきたのです。
以前調べたところによると、ミヤリサンは極めて微量に乳を含むが、乳アレルギーの人にも処方されているという。小麦牛乳断食修行者としては微妙なところなのでミヤリサンは却下でした。
また、他の市販薬やサプリにもほとんどのものに乳が含まれているために、わざわざ
乳不使用乳酸菌飲料を自作していたのでした。
しかし改めて調べてみるとその特徴に、
・抗菌薬に強い
・胃酸に強い
・乳酸菌が好きな酸性環境とオリゴ糖を生成する
という。
そりゃあ今の私にうってつけだ。抗菌薬でも生き残り、サルモネラ菌が住みにくい酸性環境を作り出してくれる。
極微量に乳を含むというのは乳糖が含まれているからでしょう。しかし乳糖は糖であって、小麦牛乳断食修行者にとって悪しき乳たんぱくではない。
まあしゃあないわ、抗菌剤のせいで気持ち悪いし、お腹に何もいないと思うと寂しいので短期的に飲んでみることにしました。
抗菌薬に加え、ミヤリサンを飲んだ翌朝、うんこの臭いはちゃんと戻っていました。
ほどよい健康的臭さ、ほっとする臭さです。
臭いっていいですね。
近所のドラッグストアには↓の高いほうしかなかったのでこっちを飲んでます。
※シンクロニシティ発生です。このアマゾンリンクを作るためにアフィ画面を見てみると、なんと既にどなたかが私の別のリンクを通じてミヤリサンを購入してくださっていたのです。
私がミヤリサンに意識を向けたのと同時期に、私のブログとミヤリサンに意識を向けていらっしゃる方がいた。この不思議な共時性の先にはどんな面白いことが用意されているのでしょうか。
さあどうなるのでしょうか
お医者さんからは1週間分の抗菌薬をもらっており、職場では服薬開始4日経過後くらいに再検査をするという。そこでサルモネラ菌が検出されなければOK!とのこと。
今日で抗菌薬生活3日目。着々と腸内細菌叢をリセット&再構築計画が進展しております。
今後は再構築に活躍してもらう乳酸菌の摂取方法の選定を進めてまいります。
健康マニア、人体実験が趣味の私としてはワクワクするところであります。