白玉団子を作っていてふと思ったのですが、この米粉の塊を薄く延ばして麺にしてみたらどうなるのか。気になると実行せずにはいられない性格なのでさっそく米粉(上新粉)でうどんを作ってみました。
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冬なのに涼味溢れる風情です。
めんつゆはコカコーラです。本当は黒蜜でつるっといきたかったのですがお店で高かったのでコーラにしておきました。しかしコーラというのはとても甘いのですね。砂糖を追加しなくても充分それだけめんつゆになりました。
うどんとしては美味しいと思いました。米の風味が鼻に抜け、シコシコと心地よい腰の強さは讃岐うどん並みです。
しかしせっかくの腰も温麺にするとフニャフニャになります。米粉は切り餅のように冷えると固まり温めると柔らかくなってしまうからです。米粉うどんは冷やし限定のメニューとなります。
小麦のうどんのような重労働は必要ないので楽ですが、デリケートな生地で結構たいへんでした。
単純に白玉団子を作る要領で粉にお湯を入れて塊にしたものを延ばしてゆくのですがこれが難しい。小麦粉のようにグルテン作用による粘りがないため薄くするとボロボロ切れやすく、それでいて粉をたっぷりしいておかないとくっついてバラバラになってしまいます。
そこでビニール袋に米粉を少量入れ袋内にまんべんなく付着するようによく振ります。このようにした袋に団子の塊を入れてビニール越しに麺棒で延ばすとスムーズにゆきます。
手にも粉をまぶし、薄く延ばした生地をビニール袋からゆっくり剥がすのですが慎重にしないとすぐに生地が破けてしまいます。
そして粉をまぶしたまな板の上にそっとのせ、包丁で麺にしてゆきます。
いよいよ鍋で麺を茹でてゆくのですが、麺は一本一本入れてゆきます。まどろっこしいのですがこうしないと麺同士が鍋の中でくっついてしまいます。
米粉は熱を加えると柔らかく粘りが出、冷やすと硬くなります。なので鍋の中でいじっていると簡単に麺が切れてしまうのでそっと、デリケートに扱います。なので片栗粉を加えておくと加熱時の強度が増します。片栗粉は加熱すると固まります。
茹で上がったらそっとザルですくい冷水の入ったボールで冷やします。ここまで来れば麺はがっちり強くなり簡単には切れません。
手間はかかるのですが美味しいので夏にはまた作ってみたいと思います。
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