なかなか
米粉パンがうまく行かないので原因を分析してみると、
・米粉はベタッとしている
・加熱すると柔らかくなる
ということで小麦のようなパンを作ろうとしても無理なもんは無理なんででない?という結論に至りつつあります。
それでもなんとかなるまいか、と考えているうちにコーンフラワーを半分くらい混ぜてみたらどうだろうかと思いつきました。
粘りはあるけど糊のようにベタッとする米に対してサラサラ、むしろパサパサのコーンフラワーを合体させてみることでお互いの長所と短所を補い合い生かし合うことができるのではないかと考えました。
↓米粉:コーンフラワー=1:1の割合の粉を米粉糊の粘りでつないで焼いてみました。
生地に塩を多めに練りこんでしまったためかあまり発酵せず。それでも米粉オンリーのものより数段はパンに近づいています。
コーンフラワーを加えたことで焼き固まった表面こそ米粉を感じますが、中はふんわりとパンを思い出すことができます。
コーンの風味とイーストの風味がマッチして良い味になりました。イメージ的にアメリカ南部の家庭の味といったところでしょうか。
でもやっぱりパンじゃないんだよなー、と腕組みしていてふと気が付きました。私がパンをうまく作れないのは作る必要がないからだということを。
私はイースト菌(酵母菌)を摂取すると軽くですが不調になります。例えば鼻詰まりはテキメンに表れ、ひどいときには鼻にニキビができます。精神心理的に悪感情が生じます。
だったらなんでパンなど作るのかというと、パンぐらい作れないことが許せなかったのだと気が付きました。
もともとパンはそれほど好きでもなかったのに頑張ってしまうのはそれが理由でした。そんなことのためにムキになるのはつまらないことだとわかりました。
そしてパンなど上手くできない方が身のためなのでした。コンスタントにパンを製造できるようになると、たぶん時々つくっては食べることでしょう。そしてそのたびに不調を経験します。心地よく生きるために始めた小麦牛乳断食なのに本末転倒になってしまいます。
と、冷めたコーンブレッドを前に腑に落ちると、あれほど感じていたパン熱がしぼんでゆくのがわかりました。
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